「らぶれたあ」鮫肌文殊著
童貞作品集「父しぼり」を上梓した著者は、「関西気鋭のパンク作家」としてテレビ大阪の経済番組に出演することになった。若いクリエーターが自分の考えた企画を有名企業のお偉方にプレゼンして判定してもらう番組だ。ところが、お偉方の皆さんは「そんな机の上で考えたしょーもないアイデアで銭が儲かるわけないがな」とけちょんけちょん。すると出演者の中島らもが「そこまでケチをつけはるんやったら、さぞ凄いアイデアがおありなんでしょう」と反撃。うろたえるお偉方のアップで本番は終了した。著者は「この中島らもってオッサン、パンクや!」と思った。
6945日の付き合いだった中島らもへのラブレター。(講談社 1700円+税)