「五木寛之×栗山英樹『対話』の力」五木寛之、栗山英樹著

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「五木寛之×栗山英樹『対話』の力」五木寛之、栗山英樹著

 五木が表現の世界で大切にしているのが「語り合う」ことだ。プロ野球の選手だった栗山は、ブッダの「説法」や「問答」に注目し、野球も一つの「対話」だと考えた。

 栗山は教師を養成する東京学芸大学の出身で、卒論は「高校野球におけるワンストライク・スリーボールからの攻撃法」だった。そういう状況になったとき、打つべきか、フォアボールを取りにいくべきか。監督が「待て」というサインを出すこともあるが、栗山は、こういうサインを出すとこういう結果になるというデータを集めて、論理的に考えた。迷ったとき、過去に同じケースで苦しみながら結果を出した者がいるはずだと。

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