「五木寛之×栗山英樹『対話』の力」五木寛之、栗山英樹著

公開日: 更新日:

「五木寛之×栗山英樹『対話』の力」五木寛之、栗山英樹著

 五木が表現の世界で大切にしているのが「語り合う」ことだ。プロ野球の選手だった栗山は、ブッダの「説法」や「問答」に注目し、野球も一つの「対話」だと考えた。

 栗山は教師を養成する東京学芸大学の出身で、卒論は「高校野球におけるワンストライク・スリーボールからの攻撃法」だった。そういう状況になったとき、打つべきか、フォアボールを取りにいくべきか。監督が「待て」というサインを出すこともあるが、栗山は、こういうサインを出すとこういう結果になるというデータを集めて、論理的に考えた。迷ったとき、過去に同じケースで苦しみながら結果を出した者がいるはずだと。

 作家と「球界随一の読書家」の対談。 (NHK出版 1650円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  3. 3

    ヤクルト青木“GM”が主導したバランスドラフトの成否…今後はチーム編成を完全掌握へ

  4. 4

    森下千里氏が「環境大臣政務官」に“スピード出世”! 今井絵理子氏、生稲晃子氏ら先輩タレント議員を脅かす議員内序列と評判

  5. 5

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  1. 6

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

  2. 7

    高市首相が狙う悪夢の“強権官邸”復活…安倍時代の再来へ「経産-警察ライン」で恐怖政治

  3. 8

    最終盤の宮城県知事選は仰天の展開! 高市首相応援の現職vs昭恵さん&参政党支援の元自民議員でデッドヒート

  4. 9

    小川晶市長「ラブホ密会」の震源地…群馬・前橋市のナイトスポットで“まさかの声”続出

  5. 10

    タレント出身議員の“出世頭” 三原じゅん子氏の暴力団交遊疑惑と絶えない金銭トラブル