「母は不幸しか語らない」信田さよ子著

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「母は不幸しか語らない」信田さよ子著

 心理カウンセラーが、世の女性たちを苦しめる母娘問題にさまざまな視点から迫るエッセー。

 2008年、著者は「母との関係に苦しむ娘」をテーマにした著作を出版。以来、20代から80代に至る幅広い年齢層の「娘たち」のカウンセリングを行ってきた。その中核群は、08年当時40歳前後の娘たちと団塊世代の母親という組み合わせで、団塊世代の母親も自らの高齢の母親を介護する娘でもあった。

 本書では1970年代から著者が携わってきた臨床経験に基づき、母と娘を主題とする日本の言説の流れを4期に分類。多くのエピソードを交えながらも、娘の被害・母親の病理といった心理的問題に収めることなく、母・娘・孫の3世代を通して問題を俯瞰し、時代背景とともに分析する。 (朝日新聞出版 946円)

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