「三越伊勢丹 モノづくりの哲学」大西洋、内田裕子著
三越伊勢丹の改革への取り組みを紹介する業界リポート。
モノを仕入れて売るだけで、リスクを背負わないこれまでの商習慣を転換。2011年から、社員が産地に足を運び、自らモノづくり=商品開発に乗り出す「仕入構造改革」をスタートさせた。その取り組みの中で生まれたのが、婦人靴のプライベートブランド「ナンバートゥエンティワン」だ。客のニーズに合う商品を考え、社員わずか4人の小さな工場に生産を委託。今や年間10万足を売り上げる大ヒットブランドに成長したという。
他にもベビーブランドなど、数々のプロジェクトを紹介しながら、日本のモノづくりの力を引き出すプラットフォーム構築を標榜し、奮闘する同社のモノづくりの哲学を公開。(PHP研究所 800円+税)