「天気痛」佐藤純著
「雨が降ると関節が痛い」「前線や台風が近づくと頭痛がする」――こうした天気によって生じたり悪化したりする慢性の痛みを「天気痛」と名付け、その発生のメカニズムから対処法まで解説したメディカルエッセー。
天気痛がある人は全国に1000万人以上いると思われる。天気痛にはもとになる病気や症状があり、その慢性の痛みの上に天気の影響を受け、さらに痛みが重なることで複雑な症状になるという。「片頭痛」や「緊張型頭痛」など、そのもとになる主な病気について痛みの生じる仕組みを解説。こうした病気では、天気を感じるセンサーがある内耳の敏感さを改善すれば天気痛の部分は軽減できるそうだ。
あなたを長年苦しめてきた痛みも、もしかしたら天気痛かもしれない。(光文社 780円+税)