「黒い報告書クライマックス」 週刊新潮編集部編
男女の愛憎や情欲を巡って起きた現実の事件を読み物化した週刊誌の名物連載の書籍化。
48歳の諸井は、大阪の松島新地で表向きは「料理屋」だが、2階で性的サービスを提供する風俗店を経営。諸井は、自慢のテクニックを駆使して、店一番の売れっ子ユリと同棲中だ。しかし、店を任せているやり手ばばあの恭子がユリを敵視するため店内はギクシャクして、女の子たちの退職も相次ぐ。
もとはといえば、恭子もかつて諸井の愛人だった。諸井は、恭子が店の売り上げを横領していることを理由に彼女をクビにする。
数日後、配達人になりすました恭子が諸井の自宅に現れる。(蓮見圭一著「“鳴き”が売りのサバ読み女が『やり手ばばあ』とぶつかって」)
ほか13事件を収録。(新潮社 490円+税)