黒川祥子
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黒川祥子

ノンフィクション作家。1959年、福島県生まれ。家族の問題を中心に執筆活動を行う。著書に「誕生日を知らない女の子 虐待―その後の子どもたち」など。

原発近くの病院で何が…大震災5年“今だから語れること”

公開日: 更新日:

開高健ノンフィクション賞受賞作家が寄稿

南相馬市の大町病院(同院提供)

 2011年3月15日、福島県南相馬市原町区。福島第1原発から25キロ、大町病院は最大の危機に立たされていた。

 震災当日には津波の被害者が次々に押し寄せ、病院は「泥の海」と化した。それでも看護部長、藤原珠世(当時52)には「乗り切れる」という確信があった。しかしその数時間…

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