特別扱いに募るイライラ 澤穂希の“爆発”に周囲ヤキモキ
このままだと「神」になってしまいそうな勢いである。現役引退を表明したばかりのINAC神戸のMF澤穂希(37)だ。
16日に「今季限りで引退します。残り3試合の皇后杯でチームメートと優勝の喜びを分かち合いたい」と話した澤。19日の皇后杯・準々決勝のAS埼玉戦に先発し、チームは2―0で準決勝にコマを進めた。この試合で澤は、ゴールに絡んだワケでもなかったが、各メディアのヨイショぶりは尋常ではなかった。佐々木なでしこジャパン監督も「今季一番のデキだった。実は(16年)リオ五輪メンバーの構想に入っていた」とリップサービスである。
「昨シーズン途中から澤は、自身のパフォーマンス低下に悩み、ずっと引退時期を探っていた。もう代表レベルにないことを佐々木監督も承知していながら、それで構想内なんてウソをつかざるを得ない。それもこれも澤が“アンタッチャブルな存在”になってしまっているからです。女子サッカー人気を牽引し、11年W杯優勝、12年五輪銀メダル獲得の原動力にして、国民栄誉賞(チームでの受賞)も受けた。澤にシビアな意見を言ったり、批判することがご法度になってしまった」(サッカー記者)