<第8回>チャンスで凡退すると誠也は殺気立った目をしてる
そんな誠也は、6月に2試合連続サヨナラ本塁打を放って「神ってる」男として名前を売り、3割、30本、100打点に迫る大活躍を見せています。ただ、キャンプで右太もも裏を故障し、今季開幕は二軍スタートでした。悔しかったのでしょう。二軍の関係者から聞いた話では、誠也は4月5日に登録されるまで、毎日のように寮のある大野の室内練習場で夜遅くまでマシンを打っていたそうです。「練習時間は群を抜いて長かった。新人のころから室内で黙々と打ち込みをしていた」とも聞きました。ひたむきな姿勢が今年の飛躍につながっているのは間違いありません。
打席での姿を見ていると、1打席に対する強い執念を感じます。打てば喜びをむき出しにする一方、とくにチャンスで凡打したときは、歯を食いしばって本当に悔しそうな表情を見せます。一軍打撃コーチの石井琢朗さんは、「チャンスで打てずにベンチに帰ってくるとき、鋭く殺気立った目をしている」と言います。
14年、阪神とのCS2戦目にスタメン出場した誠也は、0-0で迎えた七回1死満塁で三塁ゴロに終わりました。延長十二回引き分けでCS敗退が決まると、誠也は悔し涙を流していました。人並み外れた負けん気の強さも、誠也の原動力になっているはずです。




















