積み上げてきた平和国家、一瞬にして瓦解 歴史に刻まれるであろう2.8総選挙の暗黒とこの国の行く末(下)

公開日: 更新日:

■トランプに借りをつくってハシャぐのか。待ち受けている大増税

 投票日直前のトランプ米大統領のSNS投稿には驚かされた。

〈選挙結果は、日本の将来にとって非常に重要だ〉〈完全かつ全面的な支持を表明することを光栄に思う〉

 内政干渉甚だしいが、高市にとっては支持拡大の後押しになった可能性が高い。

「トランプ大統領の訪日時、高市さんは米空母の上でぴょんぴょん跳びはねた。あれを見て、『これなら日米同盟は安泰』と考えていた人にはプラス効果になったでしょう」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)

 トランプは、3月の訪米を予定している高市と同19日に首脳会談を行うとも表明した。米国側は高市の国賓待遇を検討しているという。強いリーダーが好きなトランプだ。選挙で圧勝した高市を歓待し、訪日時以上に持ち上げるのだろう。

 だが、これに喜んでいたら日本は高い代償を払わされる。トランプの目的は明確だからだ。

 米国は今秋に中間選挙がある。トランプは目に見える成果が欲しい。高市は5500億ドル(約86兆円)の対米投資を具体化させられることになる。そして防衛費の大幅増だ。安倍時代以上の武器爆買いも約束させられることになりかねない。

 米国が先月公表した「国家防衛戦略」で日本を含む同盟国の防衛費について、これまで言われてきたGDP比3.5%どころではなく、同5%を求める方針が明記された。GDP比5%は実に30兆円。年間の社会保障費と同水準だ。借金大国の日本のどこにそんなカネがあるのか。

「GDP比2%への増額もそうでしたが、さらなる増額も米国に言われる前に日本が“自主的”に決めることになるのでしょう。増額分は国債と増税で賄うしかないが、自民単独で衆院の3分の2の議席を持ってしまったので何でもできる。行き着くところは、大軍拡大増税。笑顔の高市さんに国民の多くが騙され、どこに連れていかれるかもわからず、白紙委任状を渡してしまったということです」(五十嵐仁氏=前出)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    やっぱりか? 自民・村井国対委員長が高市首相「国会逃避作戦」画策…予算委出席「原則不要」案をリポスト

  2. 2

    高市首相の日米首脳会談「蜜月アピール」は突っ込みどころ満載…トランプ大統領は「心ここにあらず」

  3. 3

    トランプ大統領がハシゴ外し! 高市首相“押しかけ外交”の赤っ恥…「中国は大戦時の同盟国」発言で面目丸潰れ

  4. 4

    自民議員に副大臣&政務官ポスト回避続出の意外な理由…政治資金パーティーに固執するがめつさと無反省

  5. 5

    裏金、旧統一教会、違法動画疑惑がズラリ…第2次高市改造内閣“激ヤバ”23人リスト

  1. 6

    予算10倍超要求の内閣広報室に批判殺到、大物声優からも異論! それでも“強気の姿勢”に広がる波紋

  2. 7

    やはり名ばかりだったOTC類似薬保険除外の「配慮措置」…低所得者1770万人、患者の95%が排除される

  3. 8

    裏金、圧力、違法動画…「維新」閣内入り早々スキャンダル連発、高市政権を襲う“疑惑の三重苦”

  4. 9

    “高市アゲ”に血税352億円「政府広報」予算膨張の不吉…「内閣広報官」またやらかした!

  5. 10

    トランプ大統領が中国・習近平国家主席を異例の厚遇…高市首相の「ホステス外交」は「おっさんずラブ外交」に完敗

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    問われるのは菊池風磨のリーダーシップ…timelesz猪俣周杜容疑者“クビ”でも終わらない「タイプロ」の代償

  2. 2

    DeNA藤浪晋太郎はたった1勝なのになぜ? 年俸「5000万→8000万円」大幅増のタネ明かし

  3. 3

    阿部慎之助にした「今ならパワハラで即クビ」の指導&落合博満から学んだ仰天トレーニング

  4. 4

    このところ片岡仁左衛門はダブルキャストが多い理由

  5. 5

    萩本欽一〈48〉73歳で駒沢大学に入学、就活に悩む同級生にした「木彫り名人」の話

  1. 6

    高市首相の日米首脳会談「蜜月アピール」は突っ込みどころ満載…トランプ大統領は「心ここにあらず」

  2. 7

    timelesz猪俣周杜容疑者「異例」の長期勾留がつづくウラとこれから…刑事裁判の見通しも

  3. 8

    DeNA構想外の藤浪晋太郎を拾いそうな「意外な2球団」 “瀕死の剛腕”にはこれだけの魅力

  4. 9

    timelesz猪俣周杜容疑者が殴ったのは「プリクラ彼女?」 逮捕のウラと“タイプロバブル崩壊”カウントダウン

  5. 10

    『デイ・トリッパー』斬新な「ニャー」の響きが世界有数の「美リフ」に仕立てた