積み上げてきた平和国家、一瞬にして瓦解 歴史に刻まれるであろう2.8総選挙の暗黒とこの国の行く末(下)
■リベラル勢力は憤死 高市大翼賛会のやりたい放題
中道改革連合の大惨敗で立憲民主党出身者は死屍累々。さらに共産党は4議席にとどまり、れいわ新選組もわずか1議席。リベラル勢力は風前の灯だ。
これ実は、大勝利を収めた自民党内においても言えること。投開票日前日、立憲の辻元清美参院議員がSNSに「ある自民党の大物議員から電話があった」として、こんな投稿をしていた。
「高市総理はひとりで決めたがる。数を取らせたら、ますます調子にのって、自分の独断で何でも決めてもいいと思う危険性がある」
世論人気は圧倒的だが、仲間が少なく独断専行の高市に対し、自民党内では遠巻きに距離を置く空気があった。今回の解散総選挙にしても、高市は選挙の仕切り役の幹事長にすら相談せず、党内をも欺くような決め方に、水面下では不満が充満していた。しかし……。
「310議席を超える圧勝ですから、もはや自民党内で高市首相にモノ申す人はいなくなる。面従腹背でしょう。自分の身分は保障された。目を付けられて敵視されたら大変、といったところです。しかし、これで『政治とカネ』の問題はウヤムヤになり、自民党の旧態依然の体質は残る。党の活力は失われていく」(政治評論家・野上忠興氏)
中道の野田と斉藤の両共同代表は、新党を「政界再編の一里塚」として、選挙後に自民党内の保守リベラルの議員を糾合する絵も描いていた。だが、「ここまで負ければ、中道はそれどころじゃない。国会の活力もなくなります。日本の政治はますます内に籠もっていく。国民はこれでいいのでしょうか」(野上忠興氏)。
開票を受けた8日のテレビ中継で、高市は「一緒にやろうよと言ってくださる政党がありましたら、ぜひ、ご一緒にやらせていただきたい」と呼びかけた。かつての安倍1強を超える「高市1強」に、リベラル勢力は憤死、ゆ党の国民民主党や参政党はすり寄っていくだろうから高市に敵ナシ。大政翼賛会のやりたい放題を止める術はない。近いうちに有権者は後悔することになるだろう。




















