「気骨稜々なり島井宗室」火坂雅志著

公開日:

 博多で生まれ育った島井徳太夫(のちの宗室)は、出奔した父親の残した借金を抱え、17歳から朝鮮と行き来して茶道具を密貿易。おのれの才覚だけを頼りに商売を広げていく。しかし、永禄2年、21歳のときに徳太夫が釜山から戻ると博多の町は焼失していた。侍たちの勢力争いに巻き込まれることに嫌気がさした徳太夫は、博多を堺のように権力者たちに支配されない商人の町にしようと誓う。その目利きによって集めた最高の茶道具を武器に、九州の支配者、大友義鎮(宗麟)に気に入られ、御用商人の座を獲得。さらに信長や秀吉とも交わるようになる。

 秀吉の朝鮮出兵を命がけで阻止しようとした宗室の気骨の生涯を描く。(小学館 710円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「興味ない」から余計に怖い…上沼恵美子“女帝”たるゆえん

  2. 2

    お笑い界追放か とろサーモン久保田の“有名だった酒グセ”

  3. 3

    鳥谷は4億で大山は微増の3000万 若虎たちの嘆きを聞け 

  4. 4

    M-1芸人の暴言騒動で存在感 上沼恵美子の“女帝エピソード”

  5. 5

    水道民営化のウラに…麻生財務相“身内に利益誘導”の怪情報

  6. 6

    広島はマネーゲームせず…丸にも最後は“渋チン”貫いた理由

  7. 7

    長澤まさみが表紙V15 「東宝カレンダー」泣き笑いの面々

  8. 8

    日ハムと巨人では“雲泥の差” 注目2球団補強の中身と狙い

  9. 9

    30歳でNHK朝ドラ主演 戸田恵梨香ついに“後輩”に追いついた

  10. 10

    巨人が岩隈獲得も…“救世主”とアテにできない致命的欠陥

もっと見る