「徹底してお金を使わないフランス人から学んだ本当の贅沢」吉村葉子著
フランスでは幼少期から「本当の贅沢とお金は関係ない」と刷り込まれて育つという。
その教えが如実に出るのが食事。フランスの定番の朝食といえば「パン・オ・ショコラ」だが、彼らはバゲットに板チョコを挟んで作ってしまう。安上がりなのに同じ味だから、というのが理由だ。普段の食事も極めて質素。たとえば平日の夕食は、サラダ、ハム、パン、ヨーグルトといった内容で超シンプルだが、テーブルセッティングを工夫したり、週末にはアパートのベランダにテーブルと椅子を出してプチ・デジュネ(朝食)を取るなど、生活を楽しむためならささいなことにも億劫がらない。
著者が20年のパリ暮らしで学んだ、お金や手間をかけない丁寧な暮らし方をつづったエッセー。(主婦の友社 1400円+税)