「汗はすごい 体温、ストレス、生体のバランス戦略」菅屋潤壹著

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 発汗生理、温熱生理などを研究分野にしてきた愛知医科大学名誉教授が書いた本。発汗はもっとも身近な生理現象なのに誤解されているという。「風邪の高熱は汗を出せば下がる」「脇の下や喉元や頭皮は汗をかきやすい」などといわれるが、どれも科学的には真逆なのだそうだ。

 汗による抗菌作用や脳が発汗作用にどうかかわっているのか、暑さに慣れるとはどういうことかなどの他、暑さに慣れるとどうなるのか、など熱中症についての記述もあって興味深い。例えば、人は暑熱負荷を毎日与えていけば、14日ほどで体が暑さに慣れて、暑さに抵抗できる万全の体が出来上がる。これが暑熱順化と呼ばれる現象だ。このときもっとも向上するのが汗の機能だという。こうした最新の汗の科学の話を知っておけば健康に役立つだけでなく、仲間内で一目置かれるキッカケになるかも。(ちくま新書 860円+税)

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