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渡辺憲司立教大学名誉教授

1944年生まれ、80歳。立教大学卒。横浜市立商業(定時制)、武蔵中・高教諭、梅光女学院大助教授、立教大教授、立教新座中高校長、自由学園最高学部長などを経て、立教大名誉教授。専門は近世文学、遊里史など。「近世大名文芸圏研究」(八木書店)、「江戸遊里盛衰記」(講談社)、「江戸遊女紀聞 売女とは呼ばせない」(ゆまに書房)、「江戸の岡場所 非合法<隠売女>の世界」(星海社)など著書多数。

(6)市民革命を経験せずに庶民の文化が花開いた特異性

公開日: 更新日:
日本橋と京橋を結ぶ江戸時代のメインストリート(「江戸名所図会」中橋©国立国会図書館デジタルコレクション)

 日本橋小網町を歩いていると、親父橋跡地がある。江戸時代、日本橋川の支流に架けられた橋の名残で、親父橋の親父は元吉原創設を働きかけた庄司甚右衛門のこと。遊郭の総名主を親父と呼んだのだ。元吉原が許可される頃、元和2(1616)年・元和5年としばしば人身売買禁止令が出ている。処罰も斬… 

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【連載】「べらぼう」が100倍わかる!ぶらり吉原

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