著者のコラム一覧
島田裕巳宗教学者、作家

1953年、東京都生まれ。東京大学文学部卒業。宗教学者、作家。現在、東京通信大学非常勤講師。「葬式は、要らない」「死に方の思想」「日本の新宗教」、「日本人にとって皇室とは何か」など著書多数。

天皇皇后が訪問したオランダ・ベルギーの次期王位は「女王」に…欧州では男系優位の「サリカ法典」は過去のもの

公開日: 更新日:

 国会で皇室典範改正への動きが大詰めを迎えるなか、天皇皇后夫妻は、オランダとベルギーを公式訪問した。

 日本とオランダの関係は深い。江戸時代、徳川幕府は鎖国と言われるように、外国に対して国を鎖したものの、長崎には出島が作られ、オランダとの関係だけは続いた。

 オランダは16世紀にスペインからの独立を果たし、17世紀になると、イギリスに先駆けて海上帝国を築き、繁栄を謳歌した。江戸時代の日本はオランダと関係を持ち続けたことで、ヨーロッパの最先端の文明に接することができたのである。

 その傾向は幕末にも持ち越された。慶應義塾の創設者である福沢諭吉が、緒方洪庵の適塾で最初オランダ語を学んだのもそのためである。ただ、やがてはイギリスが覇権国家の道を歩むようになり、諭吉なども、途中から英語を学ぶようになった。

 オランダは独立して以来、オラニエ=ナッサウ家が統治してきたが、1890年にウィレム3世が亡くなった後、ウィルヘルミナ、ユリアナ、ベアトリクスと3代にわたって女王が続いた。

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