お金が貯まらない人ほど「食費」を削る?「支出のダウンサイジング」月2万円の固定費削減が30年で720万に化ける現実
老後資金の不足を補うために働く期間を延ばす大切さは、前回お伝えした通り。しかし、それと同時に着手すべきは、出ていくお金を抑える「支出のダウンサイジング」です。
「収入を増やすのが難しいなら、まずは節約から」というアドバイス。これはこれで、非常に理にかなっています。 なぜなら、副業を始めたり時給を上げたりして新しい収入源を作るよりも、今ある支出を削るほうが確実で、しかも今日から始められるほど即効性が高いからです。
例えば、毎月の固定費を2万円下げることができたらどうでしょうか。「たった2万円か」と侮るなかれ。老後の30年間で換算すると、合計で720万円もの大金が手元に生まれる計算になります。これだけの原資を手元に残せば、さらに大きな資産へと育てる道も見えてくるでしょう。支出を減らす効果は、私たちが想像する以上に絶大です。
ただし、ここで多くの人が思わずやってしまうこと。それは、とにかく何でもケチろうとする間違った節約です。巷の節約術では、食費を極限まで切り詰めたり、夏のエアコンを我慢して電気代を浮かせたりする方法が紹介されるケースも目立ちます。
ですが、このような節約は絶対に避けてください。高齢期に食費や光熱費をケチる行為は、健康を害するだけでなく、文字通り命に関わるリスクを伴うからです。お札を数枚ケチった結果、体調を崩して高額な医療費がかかってしまっては本末転倒と言わざるを得ません。
お金が貯まらない人は、この「削っていいもの」と「削ってはいけないもの」の線引きが下手な傾向にあります。本当に見直すべきは、生活の質や満足度を落とさずに削減できる、保険や通信費などの固定費です。
使っていないサブスクリプションを解約する、スマホを格安SIMに乗り換えるといった対策だけで、月2万円の削減は驚くほど簡単に達成できます。
一方で、自動車保険の対人・対物賠償など、万が一の際に自腹で払えない重要な補償は外してはいけません。車両保険を外すなど、リスクの大きさに応じた正しい仕分けが必要です。
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