『グッド・デイ・サンシャイン』一筋縄ではいかないヘンテコこそが中期のすべて
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アルバム『リボルバー』(1966年8月5日発売)⑦
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今回は、アルバムB面に並んだ、ポールによる音楽的多様性にあふれた3曲+ジョージの1曲を。
■『グッド・デイ・サンシャイン』
『グッド・デイ・サンシャイン』はタイトル通りの太陽賛歌。アルバムB面1曲目の太陽賛歌という意味では、のちの傑作アルバム『アビイ・ロード』(1969年)のジョージ作『ヒア・カムズ・ザ・サン』と同じだ。
しかし、単なるのんきな太陽ソングではなく、コード進行も録音も、何だかヘンテコで、まったく一筋縄ではいかない。
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ヘンテコこそがすべて。これが中期ビートルズの本質である。
なお、翌67年リリースの大ヒット曲=ザ・フォーク・クルセダーズ『帰って来たヨッパライ』は、この曲のピアノ間奏(試聴リンク再生時間「0:56~」)を引用していて楽しい。
■『フォー・ノー・ワン』
地味ながらも、とても美しい曲。メロディーも歌詞も美しいが、この曲の主役は、やはりフレンチホルンだろう。ほら、かたつむりみたいな形で、ほら貝みたいな音を出す、あの楽器ですよ。
再生時間「0:49」から出てくる、ちょっとこもったホルンの音の美しさたるや。そして「1:28」からは、ポールの歌メロが、そのホルンのメロディーと美しく絡み合う。
「フォー・ノー・ワン」ではなく「フォー・すべての音楽好き」の歌だ。
■『ゴット・トゥ・ゲット・ユー・イントゥ・マイ・ライフ』
アルバム『リボルバー』収録曲には邦題がない。こんな長いタイトルこそ邦題だろう。「君にガッチュゲッチュ」とか……。やっぱりやめとくか。
ホーンセクションをバックにしたポールの黒っぽいシャウトが聴かせる。
さてビートルズのカバーに満足することは少ないが、アース・ウィンド・アンド・ファイアーによる、この曲のカバー(78年)は出色の出来である。
黒人音楽に影響を受けた白人音楽を黒人がカバーするという究極のピンポンラリー。ぜひ聴かれたい。
■『アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー』
アルバム『リボルバー』収録曲紹介の最後を飾るのは、ジョージによるアルバム3曲目。『ドクター・ロバート』と並んで、個人的には存在感の薄い曲だが(その上、収録順も並んでいる)、「0:24」からのピアノの不協和音が、耳にこびりついて離れない。
ここ、ミスではなく、「E♭9」というれっきとしたコードなのだが、聴いているうちに耳に馴染んでくるから不思議である。それはまるでアルバム『リボルバー』全体の印象と同じだ。
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