大揺れ同志社大 「安保法」賛成学長が大差落選の裏事情

公開日: 更新日:

 同志社大で6日にあった学長選挙で、現学長の村田晃嗣氏(51)が敗れ、理工学部教授の松岡敬氏(60)が新学長に選ばれた。来年4月に交代となる。

 村田氏といえば、多くの学者が違憲だとして反対した安保法案に「支持」を表明し、今年7月の衆院特別委の中央公聴会で、法案に肯定的な意見を繰り返した。この言動に対し、同志社大教職員の有志グループが「学術的というよりきわめて政治的な観点からの演説。良心教育を基軸とした同志社大学のイメージを大きく損なう」と、村田氏を批判する声明を出していた。

 松岡新学長もこの有志グループのメンバーのひとりだ。今回の学長選は任期満了に伴うものとはいえ、村田氏に対する“クーデター”的な意味合いが強い。投票権を持つ職員約930人のうち、その85%が投票するなど、学内の関心も高かったようだ。ある同志社大教授はこう言う。

「これまでの学長選では考えられないような大差がついたようです。やはり、村田さんの安保法案に関する発言は大きかった。あれで、学内の雰囲気がガラリと変わりましたから。学長も研究者として意見はあると思いますが、学内では、あの安保法案を肯定する発言をするなんて『あり得ない』という意見が大勢でした」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新の政治・社会記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    楽天・安楽智大「クビ」待ったなし! 暴行、パワハラ、タカリだけじゃない問題児ぶり

    楽天・安楽智大「クビ」待ったなし! 暴行、パワハラ、タカリだけじゃない問題児ぶり

  2. 2
    中田翔に楽天・安楽のパワハラ騒動が飛び火! かつての“問題児”中村紀洋氏は浪人2度を経験

    中田翔に楽天・安楽のパワハラ騒動が飛び火! かつての“問題児”中村紀洋氏は浪人2度を経験

  3. 3
    阿部巨人は山﨑福也にフラれてむしろ吉! 金満FA補強→生え抜き育成へ「大転換」の絶好機

    阿部巨人は山﨑福也にフラれてむしろ吉! 金満FA補強→生え抜き育成へ「大転換」の絶好機

  4. 4
    南野陽子ついにクズ夫と離婚…1300万円結婚指輪“自腹購入”の哀れと結婚直後に剥がれた“化けの皮”

    南野陽子ついにクズ夫と離婚…1300万円結婚指輪“自腹購入”の哀れと結婚直後に剥がれた“化けの皮”

  5. 5
    マフィンの食中毒騒動があぶり出した過剰な「添加物嫌い」…過去に山崎製パンが投じた一石

    マフィンの食中毒騒動があぶり出した過剰な「添加物嫌い」…過去に山崎製パンが投じた一石

  1. 6
    南野陽子は夫逮捕で振り回され…“ダメ夫”に見切りをつけた高岡早紀との分かれ道

    南野陽子は夫逮捕で振り回され…“ダメ夫”に見切りをつけた高岡早紀との分かれ道

  2. 7
    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  3. 8
    藤あや子さんはデビュー10年で心折れかけ…秋田に帰るか迷っていた時に出合った歌

    藤あや子さんはデビュー10年で心折れかけ…秋田に帰るか迷っていた時に出合った歌

  4. 9
    原監督「1億円不倫」で巨人敗訴 首位陥落と“二重ショック”

    原監督「1億円不倫」で巨人敗訴 首位陥落と“二重ショック”

  5. 10
    楽天・安楽智大の陰湿イジメ騒動は生徒集めに影響していますか? 母校の済美を直撃した

    楽天・安楽智大の陰湿イジメ騒動は生徒集めに影響していますか? 母校の済美を直撃した