「海自は南沙に行くべきでない」元陸自方面総監が強烈な一言

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 南シナ海をめぐる米中の覇権争いが日増しにエスカレートしている。ついに、カーター国防長官が原子力空母「セオドア・ルーズベルト」に乗り込み、南シナ海を視察することが明らかになったのだ。すでに米軍は中国が造成している人工島の12カイリ(約22キロ)内にイージス艦を航行させている。そのうえ、カーター長官が空母を訪問すれば、一帯の主権を主張する中国を刺激するのは確実だ。

 恐ろしいのは、この争いに日本が巻き込まれる危険が現実味を帯びてきたことだ。軍人出身の共和党の重鎮、ジョン・マケイン上院議員が5日の朝日新聞のインタビューで12カイリ内の航行を日本にも促し、それに呼応するように、菅官房長官が「今後、十分に検討していくべき課題だ」と、海上自衛隊の参加を示唆し始めたのだ。

 そんな折も折、5日、外国特派員協会で興味深い会見があった。北海道の陸上自衛官3万人のトップを務めた元北部方面総監・酒巻尚生氏が、南シナ海への海自派遣を強く牽制したのである。言っておくが、酒巻氏は政府批判のために会見に臨んだわけではない。むしろ目的は全く逆で、“元軍人”の立場から、安保法制の必要性と自衛官の社会的地位の向上、平和を守るために国民が負うべきリスクを強く訴えた。

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