横流し「廃棄食品」 消費者にできる“ほぼ唯一”の自衛策は
0円の廃棄カツが100円に――産廃処理会社「ダイコー」(愛知県稲沢市)らの廃棄食品横流しをめぐる“錬金術”の実態が、おぼろげながら見えてきた。
ダイコーは、壱番屋から廃棄委託を受けた冷凍ビーフカツ約4万枚をすべて処分したと愛知県に報告していたが、実際は約7000枚を堆肥化しただけだったという。
「ダイコーは県の調査に対し、残り約3万3000枚を80万円で製麺業の『みのりフーズ』(岐阜県羽島市)に横流ししたと説明している。単純計算で1枚約24円です。みのりフーズの実質的経営者(78)は、それを33円で転売したと話していますが、『40円で仕入れた』と証言する名古屋市のブローカーもいます」(地元マスコミ関係者)
廃棄カツを右から左へ流しただけで、ダイコーは廃棄委託料+80万円、みのりフーズは約30万~53万円を手にした計算になる。
濡れ手でアワとは、このことだろう。
「40円で仕入れたブローカーは卸業者に50円で転売。その卸業者から地元の食品スーパーに流れ、スーパーでは100円で販売されていた。これは横流しルートのごく一部で、実際には20以上の卸業者が関係していたそうです」(前出の地元マスコミ関係者)