「霞ケ丘アパート」の立ち退きは森元首相の“悲願”の犠牲

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 この国では、お年寄りの数十年にわたる生活の営みより、元首相の悲願達成が優先されるようだ。

 新国立競技場の建設に伴って取り壊される予定の「霞ケ丘アパート」。前回の東京五輪より一足早く1961年ごろに建設されたという年季の入った都営団地の住人の半数は、70代以上の高齢者だった。

 跡地について東京都都市整備局は、競技場の西側敷地に広がる高床式の「人工地盤」に連なる立体公園を整備する計画を立てているが、今年に入って、その一角に日本体育協会がJOCと共同で、高さ60メートルの巨大なオフィスビルを建設するプランを打ち出した。

 近隣住民説明会で配られた資料によると、ビルの規模は地下1階、地上14階建て。計画地の面積は1万平方メートルに及ぶ。

 日体協の前会長は何を隠そう、東京五輪組織委の会長を務める森喜朗元首相だ。日体協とJOCが入居する岸記念体育会館は、前回の東京五輪と同じ1964年に完成。森元首相にとって老朽化が進む会館の建て替えは、日体協のトップ時代からの悲願だ。

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