ネイマール怪我で欠場危機 監督が恐れる敗北以上の恐怖

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 強行出場か、それとも欠場か。王国ブラジルがFWネイマール(22)の「起用法」に頭を痛めている。

 ネイマールは決勝トーナメント初戦(日本時間6月29日)のチリ戦に延長戦を含めフル出場を果たしながらもノーゴール。しかも、相手DFの執拗なマークに遭い右足太ももを負傷して、次戦の準々決勝(日本時間5日、対コロンビア戦)に出場できない可能性が高まっているからだ。

 今大会4ゴールをマークしている絶対的エースは他選手とは別メニュー調整。痛めた太ももの状態が相当悪いのか、チリ戦後はランニングメニューを極力控えているという。

 自国開催で優勝を狙うブラジル。その国民の期待を一身に背負うネイマールだけに、本人は「コロンビア戦には出たい」とスコラリ監督に直訴しているそうだが、当の指揮官は「ネイマールの太ももは(負傷で)腫れ上がっている。次戦までに彼のコンディションを万全にするのは難しい」と複数の地元メディアに断言。欠場をほのめかしている。

 とはいえ、ネイマールを欠けばブラジルの戦力ダウンは必至。今大会ブラジルは4試合で8ゴール。その半分をネイマールが決めている。仮にエース欠場でコロンビアに敗戦となれば、代表チームへの怒りとW杯敗戦の落胆からブラジル全土で暴動が起きる可能性すら囁かれている。このため、スコラーリ監督もケガだからといって、簡単にネイマールを休養させられないのだという。

 悲願の優勝まで残り3試合とはいえ、ネイマールの状態に翻弄されるブラジル。大丈夫か。

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