田崎健太
著者のコラム一覧
田崎健太ノンフィクション作家

1968年、京都市生まれ。ノンフィクション作家。早大卒業後、小学館入社。「週刊ポスト」編集部などを経て、99年末に退社。著書に「W杯に群がる男たち―巨大サッカービジネスの闇 」(新潮文庫)、「偶然完全 勝新太郎伝」(講談社+α文庫)、「真説・長州力 1951-2018」(集英社文庫)、「電通とFIFA」(光文社新書)、「真説・佐山サトル」(集英社インターナショナル)、「ドラガイ」(カンゼン)、「全身芸人」(太田出版)など多数。

<1>「権力の継続こそが腐敗の根源だ」

公開日: 更新日:

 汚職スキャンダルまみれのFIFA(国際サッカー連盟)。2月末に光文社からFIFA腐敗の根本に踏み込んだ「FIFAと電通(仮)」を上梓するノンフィクション作家・田崎健太氏が、旧知の間柄であるジーコを通してFIFAの、サッカー界に巣食う「闇」について語っていく。

<全員悪人>

 数年前に公開された映画のキャッチコピーだ。これほどFIFAにピッタリの言葉はない。

 昨年5月末、FBIによるFIFAの摘発が始まった。汚職事件でFIFA副会長、理事らが逮捕・起訴され、そしてブラッター会長、実力者のプラティニ副会長(欧州サッカー連盟会長)までが、FIFAから放逐される可能性が出てきた。

 そんな中、ジーコがFIFA会長選挙に出馬表明したことは、ボクにとって大きな驚きだった。

 ジーコとの付き合いは95年に始まった。監督としてのジーコは並外れた負けず嫌いだが、ピッチを離れると“いかにも末っ子的”性格が顔をのぞかせる。控えめで争いごとを好まないタイプだ。

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