代表で香川が輝けないのはなぜ? 中村俊輔が“核心”を突く

公開日: 更新日:

 サッカーファンなら、かねてから疑問を抱いているだろう。「どうして香川は日本代表では輝けないのか?」。

 日本代表DF長友佑都(29)から「ボクたち(代表選手)がドルトムントの選手のレベルに達していない」という意見を耳にしたこともあるが、本当にそうなのか。

 そこで、どうしても話を聞きたい選手がいる。日本代表で長らく背番号10の重責を担った横浜F・マリノスの司令塔MF中村俊輔(37)である。

 希代の名司令塔は「代表での香川は、やらなきゃいけないことが多過ぎる」とタメ息交じりに核心を突き、こう続けた。

「ドルトムントでの香川は、前線3人とボランチの2人でボールをポンポンと回せるし、そのままシュートにも持っていける。その連動性はレベルが高過ぎる。一方で代表での香川は『点を取らなきゃ』と考えるだけじゃなくて『ゲームメークもしなきゃ』とチームの土台部分も頑張ってつくっている。どうしても目立たず、点が入らない試合が出てくる。しかも現代表は1トップ。前に1人、サイドに1人しかいないので、誰かと連動しようとしても2人だけの関係に終わり、ゴールをダイレクトにお膳立てするチャンスも減ってしまう」

 香川の役割をもっとシンプルにする――。これが今後の日本代表のキーワードになるだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  2. 2

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  3. 3

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  4. 4

    広陵辞退騒動だけじゃない!「監督が子供を血だらけに」…熱戦の裏で飛び交った“怪文書”

  5. 5

    ドジャース大谷が佐々木朗希への「痛烈な皮肉」を体現…耳の痛い“フォア・ザ・チーム”の発言も

  1. 6

    今なら炎上だけじゃ収まらない…星野監督は正捕手・中村武志さんを日常的にボコボコに

  2. 7

    高市早苗氏は大焦り? コバホークこと小林鷹之氏が総裁選出馬に出馬意向で自民保守陣営は“分裂”不可避

  3. 8

    (3)阪神チーム改革のキモは「脱岡田」にあり…前監督との“暗闘”は就任直後に始まった

  4. 9

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い

  5. 10

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督