錦織3回戦敗退で16強ならず “鬼門”の芝で格下相手に自滅
力負けだった。
今大会第9シードの錦織圭(27=世界ランク9位)は3回戦で、過去4戦全勝のロベルト・バウティスタ(29=スペイン・第18シード)と対戦。セットカウント1―3で敗退した。
昨年の錦織は4回戦途中に左脇腹痛で棄権。一昨年も左足を痛めて2回戦を棄権した。ベスト16が最高の大会で、当然今年は上位を狙うつもりだったが、「スペインのトップ3」に入るクレバーな相手にいきなり2セットを落とす。
第3セットは奪い返し、第4セットも連取したいところ。序盤は優位に立つも、第4ゲームでブレークを許し、第6ゲームでは審判に「20秒ルール」の警告を受け、クレームをつける一幕もあった。これでイライラが募り、ゲーム途中にラケットを壁に思い切り投げつけた。冷静さを欠いた錦織はその後自滅。このセットを落としコートを去った。
「多くのブレークポイントがあったが取りきれなかったことが、一番ストレスのたまる戦いの原因になった」(錦織)
これまで芝コートでは棄権が多く(過去9回)、錦織にとっては「鬼門」とさえいわれている。今年は3回戦で格下相手とがっぷり四つに組み、3時間21分を戦って敗れた。芝のコートでは故障していなくても3回戦ぐらいが限界なのか……。