体操女子に援軍 “ブルガリアの元妖精”振り付け指導の中身
男子に大きく後れを取る体操女子日本代表に援軍である。
強豪米国女子ナショナルチームの振付師であるアントニア・マルコバ氏(ブルガリア)が指導に携わっているのだ。
18日には都内で合宿を公開。マルコバ・コーチは世界選手権(10月=ドーハ)代表の寺本明日香(22)、梶田凪(17)の2人に床の演技での身のこなしなどを身ぶり手ぶりで指導した。現役時代に新体操ナショナルチームの一員だったマルコバ・コーチの指導には定評がある。「自分の長所を生かした演技を取り入れてくれる。腕や足の動かす範囲が広がった」とは梶田だ。
同コーチは振り付けにとどまらず、時には演技構成のアドバイスも行う。女子日本代表の塚原千恵子強化本部長によれば、日本の選手は平均台でやみくもにジャンプすることから「減点のリスクを回避する意識が甘い」とブルガリア人コーチから指摘されたそうだ。
本場仕込みの指導を受けた女子代表はまず、世界選手権団体で3位以内に入り、東京五輪出場権獲得を目指す。