永田洋光
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永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に「明治大学ラグビー部、復活への軌跡」(洋泉社)などがある。

世界1位アイルランド戦はプレーの精度が厳しく問われる

公開日: 更新日:

 日本にとって真価が問われるのが、28日午後4時15分キックオフのアイルランド戦(静岡)だ。

 アイルランドは、直近の世界ランキングで史上初めて1位に躍り出た。

 ジョー・シュミットHC(ヘッドコーチ)は「この肩書は日本(のW杯)では何の意味も持たない」と、ランキングよりもW杯での戦いに目を向ける。発言の背景には、彼らがまだW杯で一度もベスト4に進出したことがないという歴史がある。実際、前回大会でも優勝候補の一角に挙げられながら、司令塔のジョナサン・セクストンとキャプテンのポール・オコンネルが1次リーグ最終戦で負傷して戦線を離脱し、準々決勝でアルゼンチンに敗れている。

 W杯で結果を残せないという、不名誉な特徴を持ったチームなのだ。

 しかし、こうした“ジンクス”は準々決勝以降の話。日本が、この4年間にあのオールブラックスを2回倒した〈世界最強チーム〉に挑むことに変わりはない。

 まだ残暑が残る時期の薄暮ゲームであることを考えれば、日本は立ち上がりからボールを積極的に動かして、高温多湿を嫌うアイルランドを走らせたいところだ。

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