「ぼくの週プロ青春記」小島和宏著
プロレス専門誌「週刊プロレス」の記者として、同誌の黄金時代を築いた著者が、当時を振り返る青春ドキュメント。
中3の夏休み、週プロの創刊号を手にして「これは天職かもしれない」と感じた著者は、卒業文集に将来の夢として「週プロの記者になる」と記す。高校時代には毎週のように読者ページに投稿を重ね、編集部近くの大学に進学。するとチャンスは意外にも早くやってきた。大学1年生の秋、投稿者と担当記者との懇親会の席で猛アピールした結果、編集部にアルバイトとして出入りすることになったのだ。その3カ月後、昭和最後の週(1989年)には記者デビューを果たし、以後、青春時代のすべてを捧げることになる怒涛の記者生活が始まる。
(朝日新聞出版 900円+税)