関東でも全戦高視聴率 日本シリーズに全国が熱狂する理由
日本シリーズが高視聴率をはじき出している。
地元は驚異的だ。札幌地区は22日の第1戦が40.4%(ビデオリサーチ調べ。以下、数字は同)、翌第2戦が33.2%。舞台が北海道に移ってからも30%台。
広島地区はさらに高く、第1、第2戦ともに53.8%。25日の第3戦は黒田登板効果で59.6%を記録した。
この両地区の高視聴率は予想できたが、関東地区も第1戦18.5%に始まり、第3戦17.5%、第4戦15.9%、第5戦が17.4%と好調。昨年のソフトバンク対ヤクルトが3戦目までヒト桁だったことを考えれば、大成功といえる結果だ。
このところ低調続きで今回も「どうせ広島と札幌地区だけのバブルでしょ」と白けていたテレビ関係者も、今回は嘘のような盛り上がりぶり。広島・黒田、日本ハム・大谷というヒーローの存在だけでは説明がつかないという声もあって……。
作家の松野大介氏が語る。
「地上波の中継がなくなってから、普段は野球を見ていなかった“実はプロ野球ファン”という人が、今年はこぞって見ている気がします。それから北海道と広島を応援する郷土愛に便乗し、どちらかに肩入れして盛り上がりたいという参加型のファンが増えていることも大きい。さらに、裏番組の秋ドラマがつまらないのも理由の一つで、それがユニホームを着た女子が大勢いることにつながっている。ひと昔前ならドラマで泣いていた女子がマウンドに立つ黒田を見て泣いているのです」
今日29日、広島が勝てば翌第7戦は黒田の先発もありそう。放送するテレビ朝日は“第7戦までやってくれ!”だろう。