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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

事務所を離れて個人で仕事を取るのはそう簡単なことではない

公開日: 更新日:

新人から売れるまでは事務所の力が不可欠

 4月末に吉本実憂オスカーを退社。先に独立していたオスカーの先輩である剛力彩芽の個人事務所に所属するというが、その際、「昔から、何をするにも自分で選択したい。自分も意見を伝えたいという気持ちが強くありました」とコメントしている。

 どんなタレントも新人から売れるまでは事務所の力が不可欠。

「事務所に言われるままに仕事をしていた」と元アイドルから聞いたが、個人の選択権などないに等しい。寿司職人が親方の言われるままに修業を積み、やがて独立して自分の店を持つのと同じである。

 独立は事務所の力で仕事を取ってきたものを個人の看板で仕事を取る作業。現在、個人名で仕事を取れるのは吉永小百合ぐらいのように、個人で仕事を取るのはそう簡単なことではない。実力と人気を兼ね備えて初めて個人に依頼は来る。

 俳優として実績十分の高橋英樹も個人事務所からサンドウィッチマンの所属する事務所に移籍。タレントとしての新境地を開拓した。他のベテラン俳優も独立しながら大手事務所と「業務提供」という形で仕事を入れている。それほど個人での活動は厳しいのが現実だ。

 実際、ジャニーズ退所者の大半は自由に活動できるユーチューブなどが主戦場。手越祐也は人気が凄いと評価する声もあるが、「地上波や帝劇など大きな舞台でのスポットライトは別格で、なくなった時に初めてそのまぶしさが恋しくなる」という歌手の本音を聞いたことがある。

 元SMAPの草彅剛稲垣吾郎も最近になってようやく地上波に本格復帰したが、生き生きとして見える。地上波や舞台という下地があってのネット活動なら効果は増すが、ネットだけでは先行きに不安が残る。もともとはグループを中心にしたチーム力で人気を博してきたジャニーズだけに、退所者だけで「輪となって踊ろう」と、たとえ一日だけでも舞台や特番をつくったらとてつもない話題になるだろうが、誰か音頭を取る人はいないか――。

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