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ラサール石井タレント

1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。

「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

公開日: 更新日:

 今、演劇界は大きな怒りに震えている。

 六本木にある俳優座劇場。新劇のいや全ての演劇の魂を守り、培ってきた先人たちが、東京大空襲で焼失した築地小劇場の精神を受け継ぐ、新劇のための劇場を自ら創りたいという理想を抱いて設立した。

 最初は4階建て。1980年に9階建ての今の形になった。俳優たちが映画に出た出演料を出し合ったという。

 しかし老朽化と経営不振により、先日ついに最終公演が行われて、「さよなら俳優座劇場」と皆が涙を流した。誰もがビルも壊され、更地になるのだと思っていた。

■誰にも知らされず吉本興業が劇場を再オープン

 しかし、なんと吉本興業が居抜きで借り受け、コント専門劇場として再オープンするというのだ。

 ここで間違えないでもらいたい。演劇人が怒っているのは、演劇よりお笑いを低く見て、演劇の殿堂を吉本がコント劇場にすることに対してではない。ていうか、私もストリップのコント上がりだ。コントを低く見てもらっては困る。貸小屋である俳優座劇場でお笑い公演をしたこともある。

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