巨人今日にも胴上げ “MVP”は貯金献上リーグ最多の中日
かつての宿敵の面影はもうない。巨人の原監督(56)が「中日戦で活躍できない者は巨人のレギュラーとして認めない!」と選手にゲキを飛ばしていたのは、落合監督(現GM)が指揮を執っていた時代。10年に11連敗を喫したナゴヤドームは「鬼門」とされた。投手力を中心としたスキのない野球が、原巨人を苦しめていたが、今の中日は巨人の一番のお得意さまだ。
24日の巨人戦は、今季を象徴する戦いぶりで自滅した。まずは拙攻だ。初回から4イニング連続の併殺。「調子が良くなかった」と言う巨人先発の菅野を“援護”すると、七回には信じられない判断ミスが飛び出した。
1点差に迫り、なお1死二、三塁から、ルナの右飛でタッチアップした三走・森野が何を思ったか途中で帰塁。戻り切れずにタッチアウトとなり、同点機がフイになった。これで計5併殺。その上、まずい守備でも足を引っ張った。
0-0の五回無死一、三塁から、一走・亀井の盗塁の際に捕手・谷繁からの送球を二塁・荒木が捕り損ねる凡ミス。巨人に先制点を与えた。八回2死二、三塁のピンチでは、ロペスの左前打を左翼の工藤が打球の正面に入りながら、これを後逸。決定的な2点を失った。