阪神は有原からベタ降り 新旧甲子園ヒーロー“両取り”狙いへ
阪神が1番人気からベタ降りする――。各球団のスカウトの間でこんな情報が流れている。1番人気とは、最多で8球団が競合する可能性がある早大の最速156キロ右腕・有原航平(4年)のことだ。
先発した18日の立大戦を、阪神は7人がかりで視察。中村GMは「腕も振れていた。ヒジは問題ないのでは。排気量が違う」と絶賛したが、他球団のスカウトは「いかにもわざとらしい」と言うのだ。
ある球団のシミュレーションでは、「阪神は1位を済美の安楽に乗り換え、ソフトバンクと一騎打ちになる」という。ある球界関係者が言う。
「仮に8分の1のクジ引きになれば、現実問題として引き当てるのはかなり厳しい。今年は全体的に凶作だから、外れ1位になると、かなりレベルが落ちる。そうなると、直前に有原を回避して一本釣りか、確率の高い選手に乗り換える球団が続出することもあり得ます」
■島袋は単独指名か
ましてや安楽は、阪神の本拠地・甲子園のセンバツ準優勝投手。最速157キロで、こちらも有原同様、昨秋に右ヒジを痛めたものの、知名度や話題性は有原より間違いなく上。8分の1よりは、2分の1や3分の1なら、まだ現実味があるという判断だ。