木更津総合 初Vの秘訣は豊富な練習量とグラウンドの緊張感
去る5日、秋季関東大会決勝が行われ、木更津総合(千葉)が延長十三回、サヨナラで常総学院(茨城)を破り初優勝を決めた。
エースの早川はプロ注目の142キロ左腕。決勝では投げなかったが、準々決勝(夏の甲子園8強の花咲徳栄戦)では同じドラフト候補左腕・高橋との投げ合いを制して1失点完投勝利。続く準決勝はもうひとりの左腕・武田が東海大甲府の強力打線を完封した。千葉県の高校野球関係者が語る。
「木更津総合は練習量が豊富。朝練があって、平日は午後3時から照明をつけて夜の9時くらいまでみっちりやる。五島監督は今どき珍しい厳しい指導者。グラウンドには怒鳴り声が響いていて緊張感がある。木更津、君津、袖ケ浦などの周辺地域は少年野球や中学の硬式チームのレベルが高い。社会人・新日鉄君津出身の指導者が教えたりしていることも地域の強化に一役買っています」
センバツ当確組では初戦で優勝候補の横浜を撃破した常総学院と、昨夏の甲子園16強メンバーが多く残る東海大甲府(山梨)が実力校。準々決勝で浦和学院を撃破し、当確ランプをともした桐生第一(群馬)も楽しみな存在だ。昨春のセンバツは8強中3校が関東勢。夏は4強に3校が入った。来春も関東旋風が吹きそうだ。