球場から畑へ 元巨人中継ぎエースが亡き妻と歩む“農業の道”

公開日: 更新日:

 3反(約900坪)ほどあった畑の種まきや収穫は全て手作業。野球選手として体を鍛えていたとはいえ、腰を曲げながらの重労働は辛い。午前5時から延々と地味な作業が続く日もあったため、「種まきの最初の頃は下ばかり見ていた。前を見ると、広大な畑の作業にやる気が失せてしまうので(苦笑)」

 貯金を切り崩しながら無給だった2年間の修行を乗り切り独立すると、次なる“壁”は「販路」の問題だった。

「農業分野はまだ規制が多く、自分の作った玉ねぎや、農家に委託して作ったものを自由に売ることができない。だから、最初は販路がなくて赤字続き。自分の扱った計20トンの玉ねぎを全部廃棄しなければならないこともあった。あの時は泣くに泣けなかった」

 それでもめげずに農業に携わり続けたのは、08年に41歳の若さでこの世を去った妻・広子さんへの思いがあった。

■天国の妻が見守ってくれている

「農業をやる前の04年から妻は乳がんと闘っていたのに、いつも私のやりたいことを静かに後押ししてくれた。そんな妻が天国から見守っていると思うと…諦められなかった」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    伊原陵人の女性トラブル報道と関係が? 阪神の若手有望株を巡る“不可解な塩漬け”

  2. 2

    NHK「のど自慢」見ていて、あの政党の党勢縮小の理由がわかった

  3. 3

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  4. 4

    維新から入閣の中司宏新大臣に案の定「裏金疑惑」…高市内閣は支持率20ポイント暴落もある

  5. 5

    DeNA構想外の藤浪晋太郎を拾いそうな「意外な2球団」 “瀕死の剛腕”にはこれだけの魅力

  1. 6

    藤島ジュリー景子もう復活 懲りない真っ暗闇集団「旧ジャニーズ」と、それを許すテレビ局

  2. 7

    『ペイパーバック・ライター』60年前の日本との実力差を感じる凝った機材セッティング

  3. 8

    藤島ジュリー景子氏「復権の宴」と、「死ぬほど悔しい」と今もむせび泣くジャニー喜多川氏性加害被害者の肉声

  4. 9

    水前寺清子(4)気をつけていることといったら、「自分の心と違うことは言わない」ぐらいかな

  5. 10

    結核とは違う感染症「非結核性抗酸菌症」患者が増加…人からうつらないのに感染するのはなぜ?