東海大仰星が花園V “展開力”は日本代表のヒントになる
地元同士の対戦となった8日の高校ラグビーは東海大仰星(大阪第2)が大阪桐蔭(同第1)を下して2年ぶり5度目の頂点に立った。
東海大仰星は序盤から劣勢を強いられ前半を10―17で折り返し。後半も一時は10点差をつけられたが、FW、BK一体となった攻撃を繰り返し、3連続トライで逆転。最後は自陣で相手の猛攻をしのいで大阪勢同士の対戦を制した。
東海大仰星、大阪桐蔭とも多数の高校日本代表候補選手を擁し、プレーの質は超高校級だ。両チームとも大会を通じて、豊富な運動量を武器に素早い球出し、縦横への連続攻撃で対戦相手を翻弄。随所に見せるキックも効果的だった。
日本代表はジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチの方針で、キックを多用。深く敵陣に攻め込んでトライを奪う狙いだが、昨年10月の世界選抜、同11月の豪州とのテストマッチでは精度を欠き、逆に相手に攻め込まれるシーンも目立った。
来年、地元でのW杯を控える日本代表は、高校のトップチームから参考にすべきことがありそうだ。