高額観戦券にファン二の足 ラグビーW杯「日本8強」の壁

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 日本のラグビーはお先真っ暗である。

 4日の豪州代表とのテストマッチは30―63で完敗。ラインアウトなどのセットプレーからボールを展開されて9トライを重ねられた。今季から取り入れた前線での防御も難なく切り崩され、なす術なし。世界ランキングは豪州3位に対し、日本は11位。ランキング以上に実力差は歴然だった。

 国内のテストマッチ史上最多の4万3621人の観衆を前に失態をさらしたジェイミー・ジョセフHCは「強豪と戦うことが大事なので、忍耐力を持って見てほしい」と訴えたが、2019年W杯開幕まで2年を切っている。

 今後は日本代表入りの資格を得たトップリーグでプレーする数人の外国出身選手がチームに加わるとはいえ、戦力の大幅アップは望むべくもない。世界の強豪との差が埋まらないようでは、19年のW杯ではコアなラグビーファン以外、見向きもしなくなるだろう。

■チケット料金も高額

 日本が目標とする8強入りが望み薄なことに加え、19年W杯の観戦に二の足を踏むファンは決して少なくないはずだ。予選リーグの日本戦4試合は、いずれもチケット料金が高額に設定されているからだ。開幕カードとなる9月20日の東京スタジアムでの欧州地区代表(ルーマニアが有力)戦は、最も高い「カテゴリーA」が5万円。最も安くて「カテゴリーD」の1万5000円だ(他の3試合はいずれもカテゴリーA4万円、D1万円)。

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