メジャー挑戦濃厚の西武菊池 パドレスかドジャース有力説

公開日: 更新日:

 海の向こうではすでに駆け引きが始まっている。

 今オフ、入札制度によるメジャー挑戦が濃厚になっている菊池雄星(27)。9月末には米メディアが、「ドジャースやパドレス、フィリーズなど、複数球団が興味を示している」と報道。すでに幹部クラスが視察を終えている球団もある。

 現行の入札制度は、譲渡金(最高2000万ドル=約22億円)を支払う意思のある全ての球団と交渉できる。菊池は自ら移籍先を選ぶことになるのだが、その有力候補として、パドレスとドジャースの2球団が浮上しているという。

 パドレスはかねて菊池を密着マーク。今春には幹部が視察、GMも最終チェックを済ませているという。サンディエゴの地元紙が今年、「菊池には1億ドル(約110億円)の価値がある」と報じるなど、獲得熱が高まっている。

「パドレスは先発投手陣が壊滅状態。菊池のことは喉から手が出るほど欲しい。球団も自信を持っているようです」とは、さる球界関係者。

「昨オフ、菊池の西武時代の先輩である牧田和久を2年400万ドル(約4・4億円)で獲得したのは、菊池取りの布石といわれている。牧田は、パドレスとレンジャーズとの交渉の末に、パドレス入りを決断した理由の一つとして、日本人スタッフによるサポート面を挙げた。グリーン監督は日本ハムでプレー経験があり、日本球界と親交が深い元ドジャースのピーター・オマリー氏の親族がオーナーになったことで、日本人スタッフが充実している。中日から派遣されている大塚晶則氏は3Aコーチ。元日本ハムの中垣トレーナーもいる。フロントには野茂英雄氏、斎藤隆氏らがいて、日本人選手に理解がある環境といえます。雄星自身もそれを把握していて、好印象を抱いているというのです」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

    日本球界今オフを襲うポスティング地獄…“予備軍”もゴロゴロ、空洞化ますます加速

  2. 2
    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

    佐々木朗希とのただならぬ関係…陰で糸引く「黒幕」は大船渡高時代の韓国遠征まで追いかけた

  3. 3
    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

    ついに国民年金65歳まで納付案が…政府がヒタ隠す「年金積立金250兆円」という都合の悪い真実

  4. 4
    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

    キムタクを縛り続ける《公称176cm》のデータ…「Believe」番宣行脚でも視聴者の関心は共演者との身長比較

  5. 5
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  1. 6
    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

    「白鵬の弟子」押し付け合い勃発! あちこちから聞こえる師匠譲りの不穏な評判

  2. 7
    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 8
    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

    キムタク主演ドラマがまさかの1ケタ…“考察”慣れしすぎて王道スポ根が楽しめない?

  4. 9
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 10
    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異

    大谷は徹底した個人主義、思考回路も米国人…ゴジラ松井とはメンタリティーに決定的差異