西武・菊池メジャー挑戦確実も…米スカウト“もろさ”不安視

公開日: 更新日:

「良い時と悪い時のギャップが激しいのが心配の種です」

 西武菊池雄星(27)について、西海岸のある球団スカウトがこんな指摘をする。

 今オフ、ポスティングによるメジャー挑戦が確実視されるこの雄星を巡っては、15日にMLB公式サイトが「複数球団の幹部がポスティングを利用するとみている。スカウトは、能力を最大限に発揮すれば先発ローテの2番手になれると評価している」と報じるなど、周辺が騒がしくなってきた。

 雄星が日本球界屈指の好投手であることは間違いなく、同サイトの記事に称賛の言葉が並ぶ一方で、冒頭のスカウトは、こう疑問を投げかける。

「メジャーでローテの2番手に入るためには、年間30試合登板、200イニングを投げ、15勝することが求められる。防御率が4点台でも、何より勝利数が優先される。ユーセイがこれを現実のものとするためには、状態が悪い時の投球を改善する必要がある。今季は、圧倒的な力を見せたかと思えば、投球を修正できずに5失点以上した試合が複数ある。投球のリズムを崩すともろさが出るのです。メジャーへ挑戦するなら、悪いなりにも抑える、という技術とメンタルを養ってほしい。アメリカは日本のように中6日登板で週1日は休養、というわけにはいかない。時差もあるし、過酷な環境。一度歯車が崩れると、ズルズルと負の連鎖に巻き込まれ、そのまま失敗に終わる可能性もゼロではないのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  2. 7

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 8

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 9

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  5. 10

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    国分太一との協議内容を“週刊誌にリーク”と言及…日本テレビ社長会見の波紋と、噴出した疑問の声

  5. 5

    衆院定数削減「1割」で自維合意のデタラメ…支持率“独り負け”で焦る維新は政局ごっこに躍起

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  3. 8

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 9

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  5. 10

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較