19回目の正直…西武・菊池はSB戦初勝利で心置きなく渡米か

公開日: 更新日:

 言葉にならない言葉が、すべてを物語っていた。

 西武菊池雄星(27)は、これまで2010年のプロ入りから9年、一度もソフトバンクに勝ったことがなかった。過去18回、0勝13敗。菊池自身も苦手意識に悩まされ、打たれたくないあまり、慎重になりすぎてボール球を連発する悪循環に陥っていた。

 しかし、19回目の対戦となった28日の試合で、念願の「初勝利」。負の歴史を断ち切った。この日は初回に3点の援護を得ながら、三回に3失点して同点に追いつかれる苦しい展開。それでも六回に中村の2ランで勝ち越し、7回3失点で何より欲しかったソフトバンク戦での白星を手にした。

 お立ち台では中村の勝ち越し弾に、「鳥肌が止まらなかった」と話した菊池。ソフトバンクにようやく勝てたことについて聞かれると、「あー……」と答えたきり、言葉が出ず、目はうるみ、必死に涙をこらえていた。

 菊池は今オフ、夢だったメジャー挑戦が確実といわれている。ポストシーズンで再戦する可能性はあるものの、これで心置きなく海を渡れるか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった