ミスター珍プレーの「初芝劇場」は超感動的な引退セレモニーを経ても閉幕しなかった
2005年の引退試合は圧巻でした。引退試合なのに死球を食らうというアクシデントもありながら、最後は「ファンの皆さま、そして世界一の応援団であるみんな。本当にありがとうございました」というスピーチで締め、胴上げ。スタンドからは真っ白な紙テープがいたるところから投げ入れられました。そして紙吹雪が舞う中、スタジアムを一周したのです。
そんな幻想的な光景を見て、僕は「いつか自分が引退するときも、こんなセレモニーができたらなぁ」と憧れを抱いたほど。飾らない人柄でチームスタッフにも慕われていたので、裏方さんにも涙を流す人がいました。
ところが、引退セレモニーの翌日、あろうことか仙台の楽天戦でスタメン出場したのです。三塁のレギュラーだった「ゴリ」こと今江敏晃の体調不良によるものでした。
チーム事情だから仕方ありませんけど、あれだけ感動的な引退セレモニーの翌日にスタメン出場ですからね。裏方さんのひとりも、「オレが流した涙を返せ。あんなセレモニーの後でスタメンで出るヤツなんていねえだろう」と、冗談半分で愚痴っていたほどです。


















