「ラテンアメリカ五〇〇年」清水透著

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「リアルな歴史」にこだわる著者は、40年近くにわたってメキシコのマヤ系先住民社会に通い、その土地の歴史を考えてきた。その体験を踏まえ、ヨーロッパによる「発見」以降の約500年のラテンアメリカの歴史を、これまでの征服者や宗主国の視点とは異なるアプローチで描き出す講義集。

 歴史も文化も人種構成も多岐にわたる広大なラテンアメリカを3つの「場」に分類。その上で征服を正当化するためにいけにえや人肉食などの野蛮なイメージを捏造した征服者らのイメージ戦略や、強制されたキリスト教を再解釈して、新しい宇宙観をつくり上げていったインディオたちの文化の創造力など、発見された側に寄り添った考察が、歴史の見方、捉え方を変えてくれるお薦めの書。(岩波書店 1200円+税)

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