放送上「問題ナシ」も…おぎやはぎ悩ます“キモイ発言”の余波
放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送人権委員会は14日、「問題ない」と明快な決定を発表した。
無料通信アプリ「LINE」で、中学生に威圧的なメッセージを送った山本景元大阪府議(35)から、「侮辱罪にあたる」と申し立てのあったTBSラジオのバラエティー番組「JUNK おぎやはぎのメガネびいき」の一件である。
昨年8月22日の放送回で「おぎやはぎ」の矢作兼(43)と小木博明(43)が繰り広げた「思いついたことはキモイだね」「キモイと思ったもんはキモイでいいんでしょ」といった“キモイ発言”に対し、BPOの具体的な論評はこうだ。「政治を風刺することはバラエティーの重要な要素で、正当な表現行為として尊重されるべき」「放送には公共性・公益性が認められ、地方議員として受忍すべき」。BPO的におぎやはぎの発言は「セーフ」というわけだ。
しかし、この発表に一抹の不安を抱えているのは、誰でもない、おぎやはぎの2人だろう。彼らは「爆笑問題」のように、決して政治意識が高い芸風ではないからだ。