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碓井広義メディア文化評論家

1955年長野県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。千葉商科大学大学院政策研究科博士課程修了。博士(政策研究)。81年テレビマンユニオンに参加。以後20年、ドキュメンタリーやドラマの制作を行う。代表作に「人間ドキュメント 夏目雅子物語」など。慶應義塾大学助教授などを経て2020年3月まで上智大学文学部新聞学科教授。専門はメディア文化論。著書に「倉本聰の言葉―ドラマの中の名言」、倉本聰との共著「脚本力」ほか。

“永遠のお嬢さん”石田ゆり子が「コントレール~罪と恋~」で魅せた新境地

公開日: 更新日:

 2016年4月14日、熊本地震が起きた。マグニチュード6.5、最大震度は7。16日未明にもマグニチュード7.3、最大震度7という強い揺れが発生し、こちらが本震とされた。石田ゆり子主演「コントレール~罪と恋~」(NHK)の初回が放送されたのは15日の夜だ。

 主人公の青木文(石田)は、突然夫を失ってしまう。通り魔による無差別殺人に巻き込まれたのだ。事件の現場に居合わせたのが弁護士の長部瞭司(井浦新)。犯人と揉み合い、結果的に文の夫を殺してしまう。瞭司はショックで声が出なくなり、弁護士を辞めてトラック運転手となった。6年後、文は亡き夫と始めた街道沿いの食堂「ドライブイン・コントレール」を営んでいる。店の客として出会った瞭司に魅かれるが、はじめのうちは、その素性を知らない。一方、瞭司は文が自分が殺めた男の妻だと分かるが、気持ちは彼女に傾斜していく。さらに、かつて事件を担当した刑事・佐々岡滋(原田泰造)もまた文に思いを寄せていた。さて、3人の運命は……というのがこのドラマの展開だ。

 石田ゆり子という女優には、実年齢にかかわらず“永遠のお嬢さん”というイメージがある。それは一つの強みだが、役柄の幅を広げたいという意欲もあったはずだ。少し前から、彼女なりのチャレンジが続いていた。

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