著者のコラム一覧
長尾義弘ファイナンシャルプランナー、日本年金学会会員

徳島県生まれ。新聞・雑誌・Webなどで「お金」をテーマに幅広く執筆。著書に『コワ~い保険の話』(宝島社)、『60歳貯蓄ゼロでも間に合う老後資金のつくり方』(徳間書店)、『投資ゼロで老後資金をつくる』(青春出版社)『保険の選び方大全100』(自由国民社)。年度版シリーズ『よい保険・悪い保険』、『定年前後の手続きガイド』など多数。http://neo.my.coocan.jp/nagao/ X(旧Twitter):@neo_sigh

現役世代の働き損を解消するためだけじゃない?「基礎控除の改正」で変わる年金の受け取り方の新常識

公開日: 更新日:

「108万円の壁」「130万円の壁」が問題となり、働き損を解消するために基礎控除を引き上げ、いわゆる“年収の壁”を見直すというニュースが多く報道されました。テレビなどでは、主に働いている人への影響が中心に取り上げられていたと思います。

 ところが、この制度改正は年金生活者にも影響があります。にもかかわらず年金世代への影響については、ほとんど大きく報道されていませんでした。そこで今回は、年金生活者にとってのメリットについて見ていきましょう。

 今回の基礎控除の改正では、所得に応じて基礎控除の額が変わる仕組みになります。所得が少ない人ほど、基礎控除額が大きくなるのが特徴です。そのため、非正規で働いている人や年金生活をしている人にとっても有利な制度改正なのです。

 次に、公的年金の税金についてみてみましょう。公的年金には所得税がかかりますが、「公的年金等控除」があるため、一定の税制優遇があります。この公的年金等控除は、65歳未満と65歳以上で控除額が異なります。

 65歳未満の年金額が130万円以下の控除額は60万円で、65歳以上の年金額が330万円以下の控除額は110万円です。公的年金の収入額が増えると、計算方法も変わってきます。

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