著者のコラム一覧
荒井宏幸クイーンズ・アイ・クリニック院長

クイーンズ・アイ・クリニック院長。医学博士・眼科専門医。医療法人社団ライト理事長。みなとみらいアイクリニック主任執刀医。防衛医科大学校非常勤講師。

緑内障(5)進行は遅らせられても、「止めること」「回復させること」はできない

公開日: 更新日:

 これまで何回か緑内障についてお話ししてきましたが、緑内障は決して「高齢者だけが罹患する病気」ではありません。

 全体数から見れば少数派ですが、若年者で緑内障に罹患することも決して珍しいことではないのです。発症年齢が早いと、将来的に失明する可能性も高くなります。いつも話しているように、緑内障の進行は遅らせることはできても、「止めること」「回復させること」はできないからです。

 若年者で緑内障に罹患する最も多い原因は、強度近視です。強度近視の人は眼球が大きい。そのため、眼球の壁も薄く、視神経の接合部の「支え」も弱くなっています。

 強度近視の方は眼鏡やコンタクトレンズを使用していると思いますので、眼科に行く頻度も高いはず。たとえば定期健診や新しくコンタクトレンズを作るために眼科に行かれる際には、「緑内障は大丈夫でしょうか?」と先生に聞いてみてください。

 なお、強度近視とは度数が強い近視のこと。一般的に成人の眼球は直径が約24ミリとなっていますが、なんらかの原因で眼球の前後方向の長さ(眼軸長)が異常に伸びた状態になる、これが強度近視です。近視の度数でいうなら「-6ジオプトリー」を超えたとき、また、眼軸長が直径26.5ミリ以上は強度近視と診断されます。

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