著者のコラム一覧
佐藤雫作家

1988年、香川県生まれ。「言の葉は、残りて」で第32回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。著書に「白蕾記」「花散るまえに」ほか。

(14)一弥を見つめる瞳は漆黒

公開日: 更新日:
イラスト・鈴木ゆかり

 サキは一弥の背丈に合わせて背伸びをしている。その黒々とした目と目が合う。

 一弥を見つめる瞳は、漆黒だった。

 咄嗟に、体を離した。顔が真っ赤になっているのが自分でもわかるほど頬が熱かった。飛びのくように離れた一弥に、サキはきょとんとする。

「なじょしたべ。甘… 

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【連載】江戸おんな職人余録 第四弾 漆の一滴

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