「人生リーチ、時々ツモ」大沢在昌、黒川博行ほか著

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「人生リーチ、時々ツモ」大沢在昌、黒川博行ほか著

 古い友人の倉田から食事の誘いがあった。応じると倉田は、神楽坂の小料理屋を指定してきた。神楽坂は、学生時代、通う大学は違ったがともにナンパに励んでいた倉田と私の思い出の地だ。ある日、ナンパ相手を見つけられず、私は倉田に誘われるまま彼が行きつけの神楽坂の雀荘に足を踏み入れた。そこは大人の世界だった。

 その後、大学を「クビ」になり、当時の友達は離れていったが、倉田だけはこうして時折、連絡をくれる。私が作家として暮らしていけるのも倉田の励ましがあったからだ。久しぶりに会った倉田は、カズキという変わった名前のホステスから提案されたある賭け事について話し出す。(「カモ」大沢在昌)

 人気作家たちの作品を編んだ「読む麻雀」アンソロジー。

(徳間書店 913円)

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