「花檻の園」北沢陶著
「花檻の園」北沢陶著
大正14年3月、中学2年の織辺朔哉は、転校生の漆青路(せいじ)と知り合った。雨に濡れながら走っている朔哉に、青路が傘を貸したのだ。後日、朔哉が傘を返そうとすると、青路は「ルナパークに連れていってくれないか」と頼んだ。ルナパークはとっくに閉園しているのに。
学校の帰りにルナパークの跡地に行くと閑散としていたが、中に入るとカンカン帽をかぶった男や幼い子ども、楽隊がいる。これは悪い夢だ。朔哉は青路を捜していて、いつも自分がルナパークで姉の早葉子(さよこ)を捜していたことを思った。早葉子は1年9カ月前に園内の池で溺死したのだが……。
閉園した遊園地を舞台にしたゴシックホラー。
(KADOKAWA 1925円)



















